キャリパーオーバーホール

古い車は大抵錆びているので一度はOHしましょう。ブレーキオイルは2〜3リットル用意して掛かったほうが良いかも知れません。まず、一つキャリパーをれしホースは外さずにブレーキを何度も踏みます。そしたらピストンが抜けますので、この時大量のブレーキオイルが漏れます。 受け皿を用意したほうが良いでしょう。それからブレーキホースを外して、ブーツ、シールそれにキャリパーのボルトが入るところのスライドピンを抜きます。後は綺麗に錆びを取り耐ブレーキ油性の有るグリスを塗って組み込んで、出来ればブーツの中にもグリスを塗って置きます。このグリスが少ないとブレーキローターが赤くなるほど走った後シールとピストンがくっ付いて動かなくなりますので注意してください。出来ればオーバーホールキットを買ってシール類を新品にしてくださいね。

ミッションの下ろし方

ずばり、ウマがあれば自分で下ろせます。初めてでも半日覚悟すればできると思います。大体ミッションの重さが30kgくらいでしょうか、ポイントといえば車の高さ、これを自分がミッションの下に入ってちょっと隙間がある程度にする事。そうすればミッションは簡単におろせます。あまりミッションが高い位置にあると外れた時に落ちるのが結構恐ろしかったりします。簡単にポイントを絞って説明すると、ジャッキアップ前にバッテリーターミナルのマイナス側もはじめにはずしておきましょう。セルにはプラスがダイレクトに繋がっているためセルを外した時にショートする場合があります。もう一つエンジンルーム側からバルクヘッドとエンジンの間から見えるエンジンとミッションを繋ぐ頭17mmのボルト2本とオルタネーターの上側のボルトを外しておくこと、これは下からは外すのが難しいです。長いエクステンションとユニバーサルジョイントとソケットレンチのセットがあれば下からも外すことが出来ます。あと忘れがちなのがシフトレバー、これも室内から外しておきます。ノブを取ってゴムみたいなカバーをボルト4本取って外しミッションが見えたらまたボルト4本とってレバーを抜きます。抜かなくてもミッションは下ろせますが、とった方が楽でしょう。取った穴には何か詰めておいたほうがゴミが入らなくて良いかも知れません。そしてジャッキアップ、ウマを掛けて次はプロペラシャフトを中間で切りますます、このときリアタイヤも浮かせておけばプロペラシャフトの裏側のねじもシャフトを回せば楽に外せます。次にシャフトを中間で止めるベアリングを外して出来ればミッションが降りるまでシャフトは抜かないようにします。そうすればミッションオイルが漏れずにすみます。シャフトを抜いた穴に詰め物をするとか、まじめに事前にミッションオイルを抜くとかの方法も悪くはありません。そしてミッションマウントを外しスピードメーターワイヤーとバックギアセンサーの線を外し、ミッションとエンジンを連結するねじを全部取ったらミッションを車体の後ろ側に引っ張ります。このとき簡単に抜けない場合がありますが、その時はミッションをあおったり、エンジンとミッションの間を棒等でこじったりすると抜けます。大体10cm抜けると下ろせます。積む時はミッションを最初やや運転席側に傾けるとはまりやすいですね。ベルハウジングのセルの出っ張りが結構邪魔です。そしてメインドライブシャフトがはまったら助手席側に戻すとすっぽりはまります。他は下ろす時と逆順。かなりポイントだけなので質問があれば掲示板でお願いします。

その後気づいたポイントですが、エンジンの前側を少し上に上げておくとミッションのメインドライブシャフトをクラッチに射す時に容易にさすことが出来ます。とくに5バルブエンジンに乾燥している場合エンジンの重量配分の問題なのかエンジンの後ろ側が上がってしまい中々メインドライブシャフトが入らない場合があります。

ハブベアリングの締め方
ハブベアリングナットって上手く締めないとベアリング傷めたりするんですよね。古い車だと傷んでがたが出ているなんて事もあるかもしれないですし。それで良い締め方を紹介しましょう。まずはハブベアリングの回転の重さが良くわかるようにブレーキ類を外します(慣れればそのままでも感じは解ります)そしてハブベアリングナットを軽く締めます。そしてタイヤを1回転くらい回すともう少しハブベアリングナットが締まります。これを繰り返しだんだん強く締めタイヤの周りが重くなったら閉めたハブベアリングナット30度くらい戻します。戻した時にタイヤを回して何も抵抗無くぐるぐる回りつづけるようだと緩みすぎ。1回転するかしないか位で止まる、重くも軽くも無いちょっとだけ抵抗を感じるくらいがベストでしょう。そしてベアリングの調整をしたら1000km以内に再調整してください。大抵は緩んでいます。
ベアリングはベアリング屋で買う
長く同じ車に乗っているとベアリングが傷んでくる事がありますよね。その時ベアリングって車屋で買うとベアリング屋で買う倍くらいお金が取られます。品番さえ判ればベアリング屋で買えますし、もしかしたら現物を持っていくと同じ物や代替え品を買えるかも知れません。現物があればどこかに型番が書いてあるはずですよ。
ブレーキのエア抜き
ブレーキのエア抜きもやれば自分一人で出来ます。一人でやるときの一番の問題がエアの逆流ですね。それを防止するためにはブリーダーに付けたホースをそのままたらさずに、一度ブリーダーよりも高いところまでもって行ってから垂らします。そうするとエアは高い所ろに行きますからブリーダーまでは戻りません。
ブッシュの圧入は自分で出来る。

最初に言っておきますが、ブッシュは必ずしも圧入が必要ではありません。ねじ締め式のブッシュ(スタビ、テンションロット、など)はレンチ類があれば自分で10分もあれば交換できます。強化ブッシュも1箇所だけならかなり安く手に入りますので、是非交換してください。プレスに必要なのはプレス台、2トンほどの垂直に上がるタイプの油圧ジャッキ、油、安物のソケットレンチのコマセット(出来れば32mmまであるのが良い、2千円程度であると思います)。プレス台はあまり売っていませんので自分で作るなり、鉄工所に頼むなりして作りましょう。1万あればお釣りが来ると思います。材料的には50mmのアングル5.5Mもの一本で作れると思います。鋼材屋で5千円もあれば出来るかな?(札幌の藤光鋼材では個人向けに小売しています)プレス台があれば目的の物をセットして、ブッシュより少し小さなソケットのコマを当てジャッキで押すと抜けます。鉄製のカラーの入っているブッシュは抜けない場合があるので、ブッシュのゴム部分に穴をあけ糸鋸などでカラーだけを切ってしまうと簡単に抜けます。そして圧入時はブッシュも相手側も沢山油を塗ってから圧入すると簡単に入ります。油がないとブッシュのゴムがむしれますので注意してください。